季節と為替市場・下旬

 外国為替の市場は、多様な参加者がそれぞれの理由で取引に参加しています。その中で、季節によって取引量が変化するということがあります。
 ここでは、季節別の特徴を具体的に見ていきましょう(下旬)。

●8月

 日本ではお盆休みということを受け、取引が少なく、動意に欠けた展開が続きます。欧米のディーラーも夏期休暇をとっており、参加者が少なくなりがちです。こういった状況を「夏枯れ相場」と呼び、大きな動きは見られません。

●11月

 2月と異なり、欧米企業において、海外の資金を自国に戻す作業による動きが目立ちます。欧米企業の会計年度末はほとんどが12月ですから、クリスマス前に会計作業を終わらせるような動きが目立ちます。よって、11月下旬頃にリパトリ(国外の資金を自国通貨に戻す作業)が集中する傾向にあるのです。

●12月

 8月以上に市場参加者が減ります。クリスマス休暇をとる市場参加者が多く、銀行の陣容も手薄です。また、企業も会計年度末を控え、大規模な損益のプレを嫌いますから、取引を控える傾向にあります。この結果、基本的に相場は膠着状態になりやすくなります。
 以上が各月ごとの外国為替市場の特徴ですが、これは一部の傾向です。あくまで五分五分から片方に若干圧力がかかる、という認識程度がよいでしょう。