FXの取引~資本取引の特徴

 経常取引と並んで実需として扱われるのが、海外の株や債権に投資する為替取引である「資本取引」です。

 資本取引の特徴の1つ目は、ファンダメンタルの変化に敏感であるということです。特に、金利動向と景気動向に顕著な傾向が見られます。これは、経常取引についても同様のことが言えます。しかし、経常取引における物の動きは、金利動向と比較すると遅れがちです。また、経常取引では業界別の状況の違いなどの影響も大きく、経済全体の影響という意味では、なかなか敏感な反応は見られません。

 資本取引の裏付である投資資金は、経常取引における裏付である物の動きような制約がない分動きやすく、収益期待に大きな影響を及ぼす金利などの変化に対し、敏感な反応を見せます。さらに、景気全般の変化は、金利市場や株式市場に大きな影響を及ぼすので、こうした市場での取引に付随する為替取引に対しても、同様に大きな影響を与えます。

 2つ目の特徴としては、トレンドが継続しやすいという点です。経済状況は日々変化するとはいえ、金利や景気の見通しなどが大きく変化するほどの状況は頻繁に発生しません。よって、通常の市場において、長期的な資金の維持は、ごく普通の流れとされます。経常取引と違い、売り切りもしくは買い切りの取引ではありませんが、一度株・債券を保有すると、その取引期間はほとんどが年単位での長期になります。よって、逆サイドの動きが出るのは長期的期間経過の後になり、日々のトレンドを弱めるような動きにはなりえないのです。

 3つ目の特徴には、経常取引と同様に季節的・時間帯的な取引差が出る点が挙げられます。