FXの取引~資本取引

 FXの市場動向を予測するには、為替市場に関わる取引を知ることが重要です。ここでは、その取引参加者のひとつ「資本取引」について解説していきます。

「売り切り・買いきりいずれか一方向の取引である」という特徴を持つ経常取引と並んで、実需に組み入れられるのが「資本取引」に関連した為替取引です。

 資本取引とは、海外の株や債券などに投資するための為替取引で、物やサービスといった裏付を持つものではありません。しかし、株や債券といった証券取引を裏付として包括する意味で、実需の一環とされています。

 この場合の取引主体は、企業および個人となります。特に、日本では近年のゼロ金利政策を受け、国内では金利収入がほとんど見込めない状況が続いています。ですから、生命保険などの機関投資家と言われる企業群が、高金利を狙った外国債などへの投資を積極的に進めているようです。また、海外の株式市場への投資も増加しています。

 投資の方向は、日本から海外へ向けたものだけではありません。景気回復に伴い、日経平均などが好調に推移していますが、東京株式市場における株式の外国人保有比率は増加の傾向にあります。また、一時期、日本で話題になった中国株、インド株なども、世界中の投資家が注目しています。インターネットの発展・普及によって情報網が発達し、場所を問わず世界中の投資情報を入手できるようになった現在、取引先調査や資金投資において、もはや国境は障害ではないのです。