各国通貨の特徴~ドル

世界各国の主要通貨について、特徴を整理しておきましょう(その1)。

●米ドル
 「ドル」と呼ばれる場合、基本的に「米ドル」のことを指します。これまでの解説でも触れてきましたが、ドルは世界で最も取引量の多い通貨です。その量は、全世界の為替取引のおよそ9割近くになるとされ、ほとんどがドルに絡んでいると言ってもよいでしょう。

 銀行間の市場では、ドル以外の通貨ペアの取引が極端に少ないという実状があります。そこで取られている対策は、例えばポンド円の取引の時は、ポンドドルとドル円の二つの通貨を組み合わせ、ポンド円の水準を計算するというものです。

 世界中の貿易においても、ドルでの決済が基本です。また、世界中の中央銀行が外貨準備を保有する際もドルがほとんどです。

 こうしてみるとドルは、まさに世界経済の中心にあると言えます。こうしたドルの働きを「基軸通貨」と呼びます。そのため、市場の注目度も米国に集中するのです。相場に影響を与えたり、大きなトレンドを形成する可能性の高いとされる、経済指標・要人の発言などの変動要因は、米国の発信が中心です。例えば、大統領選挙がある時などはその影響への注目は非常に高まります。