取引業者について~信託分離をしている業者

 取引業者を選定する第一のポイントは、金融庁に登録された業者だというです。しかし、登録されているならどこでもいい、というわけではありません。「手数料」「証拠金額」などの商品内容、「システムの使いやすさ」「情報の豊富さ」などは、業者によって千差万別ですし、投資家に選んでもらうためにあの手この手で差別化が意図的に行われています。最近は、比較サイトなども登場していますので、容易に差を確認することができるようになりました。

 ですが、その中でも注目したいのが「信用リスク」です。最低資本金や自己資本規制比率など、業者としての条件をクリアしたは言え、銀行などと比較すると、財務上脆弱な業者は多く存在します。いわゆるIR情報などがきちんと公開され、財務状況を確認できるかをチェックするようにしましょう。これが、取引業者としての健全性を確保しているかに関わるポイントです。

 また、「信託分離保管」というシステムを採用している業者は、よりリスク回避について対策していることになります。これは、顧客から預かった資金を、信託銀行に分離して保管するシステムです。信託分離保管により、業者内の財務における一般の債権・債務から顧客資金を切り離し、万が一倒産した場合でもその分は顧客に返すことができるのです。
 
 この対策は、コストなどの問題により、全ての業者が採用できるものではありません。よって、このような顧客保護に力を入れているという姿勢は、信頼性が高く、好感が持てるポイントと言えるでしょう。万が一の時の備えという意味でも、これは業者選びの大きな要素になります。