メンタル面の対策

 リスクコントロールとして、自分を管理するポイントのひとつには、メンタル、投資心理面を意識することも重要です。取引を続けていく中で興奮して判断してしまい、後から考えると理解できない負けが重なってしまったということがあります。

 いかに柔軟で豊富な知識や分析能力があっても、それを活用する人が冷静でなくては、何の意味もありません。ですが、人間、負けが込んでいるときに冷静ではいられません。平常心は必要ですが、実際に同じ心で続けていくことは難しいものです。

 平常心を失って取引を重ねても、決して簡単には儲かりません。判断力は鈍り、冷静に状況を把握することもできなくなる可能性があります。この状況を打開し、最終的に収益を残すには、自分の内面、メンタルの特性をきちんと把握し、それに対処できるように準備することです。

 簡単で効果的な方法のひとつは、取引を始めるにあたって、最初にルール(縛り)を決めておくということです。例えば、

●評価損失を決済できず、1回の取引で大きな損を出してしまう人:絶対的なストップ水準を決めておき、それを崩さない。
●損が出始めると、取り返すために取引を繰り返してしまう人:1日の取引回数を制限して、制限を超える取引を行わない。

 というようなものです。一度ルールを決めておけば、それを常に確認することで、冷静さを失いそうなときのブレーキとなるでしょう。

 もちろん、このルールを定めたことで損が確定し、ルールを破ってでも取引を続けた方がよかった、という可能性もあります。ですが、損を取り返す機会はこれからいくらでもあるのです。僅かな損失を大きなものにしないためには、小さい損をいかに抑えるかが重要なのです。

 知識も経験も、心理も、全ては人間がコントロールするのです。収益を残している投資家達は、こうした能力に優れた人たちであることがほとんどです。決して運だけでは儲けることはできませんから、少しずつでも自分を管理する方法を模索していきましょう。