債権と為替市場

債権と為替市場

 外国為替市場とその他の市場との関係について紹介していきます。前項(外国為替市場の性質とトレンド)においては、株式市場との関係について解説しました。続いて、債券市場と外国為替市場の関係です。

 短期的な視点では、債券価格の下落がその国の通貨の上昇につながります。債券価格の下落は、言い換えると利回りの上昇ですから、「=金利の上昇」となるわけです。

 金利は、外国為替市場に影響を与える非常に大きな要因です。短期的には「金利の上昇=利子収入の増加」を好感して、その国の通貨が買われることになります。特に2000年代からは、世界の投資資金は高金利選好を強めていると言われ、金利上昇(=債券価格下落)とその国の通貨高は、密接な関係を持っています。

 しかし、金利が高いぶん、インフレ率も高い可能性があります。中長期的な視点から見ると、高インフレ率の国の通貨は売られる傾向にありますから、債券価格下落=通貨高という関係は成り立たなくなってしまいます。結果として、債券価格下落=通貨安という逆の現象が発生することもあります。