外貨預金との違い

外貨預金との違いを知る~手数料について

 FXで儲けを出すために知識を深めるには、同様の外貨を扱う外貨預金についてもFX比較し、その差を理解することが重要です。外貨預金との違いは、とにかくFXの手数料が安いことが第一に挙げられます。ドルの外貨預金の場合、最初に円から外貨に換える際には、仲値(午前10時の水準)から1円高いTTSというレートを使います。預金の解約時、円に戻す場合は、仲値から1円安いTTBというレートを使います。ドル以外の外貨預金だと1円という幅がさらに広がり、英ポンドではなんと4円もの幅があります。

 この幅は、利用者のコスト、つまり利益から引かれることになりますから、英ポンドの外貨預金をする場合は、預け入れて解約するまでで、8円ものコストを支払うことになります。これでは、とてもわずかな元手から利益を生み出すことは難しいことが分かるでしょう。

 その点、FXでは手数料ゼロ~10銭程度のところがほとんどです。売値と買値の差額がドル円で5銭程度、ポンド円で8~10銭程度離れていますので、その分は利用者のコストになります。もし、手数料ゼロの業者で取引を行っている場合は、取引開始から決済まででかかるコストは、この売値と買値の差額(スプレッド)のみということになります。
 これだけでも、どれほどFXが「儲けやすい」「儲ける要素の強い」取引かということが分かるのではないでしょうか。



外貨預金との違い~取引について

 FXと外貨預金の差は、大幅な手数料にありますが、それだけではありません。取引時間にも大きな差があります。外貨預金の場合は、取引には通常午前10時の水準である「仲値」と呼ばれるレートが利用されます。取扱自体も、たいていの銀行が窓口が開いている時間に限っています。これに対してFXでは、24時間いつでも実勢のレートに合わせた取引をすることができるのです。例えば、2001年9月のアメリカ同時多発テロの時では、FXであればすぐに取引は可能でしたが、外貨預金は翌朝10時まで待つ必要がありました。その間、ドルの水準がどんどん下がっていくのを、指をくわえて見ているしかなかったのです。

 さらに、FXでは、売りからでも買いからでも取引が始められるのも大きな違いの一つです。外貨預金では、円高局面にきた時、ただ含み損が膨らんでいるのを見るだけか、損をしないように解約するか、どちらかの選択肢しかありません。この点、FXでは、外貨売りから取引を行うことで、大きな収益チャンスにすることができます。

 そして最後に、これは株式市場との比較でも同様ですが、少額の資金で大きな金額の取引ができることも外貨預金とFXの大きな差です。1万ドルの取引をする場合、外貨預金ならばその分の日本円が必要ですが、FXでは数万円という金額で取引が可能です。さらに、金利面でもFXが有利です。

 では、外貨預金にメリットがないかというと、そんなことはありません。信用という面では外貨預金の方がリスク回避において上回っています。2005年の法改正によって、極端に財務上脆弱なFXの取引業者は排除されました。ですが、外貨預金が取扱い可能な銀行などと比較すると、財務上の差がある業者はまだまだ多いのが現状です。長期投資を考える場合は、信用リスク、すなわち倒産しないという事は、投資においてかなり重要な判断材料になりますから、この点では、FXよりも外貨預金が優れていると言えるでしょう。

 ただし、最近はFXの取引業者も「信託分離保管」と言って、顧客から預かった資金を信託銀行に預託するシステムを導入する所もあります。万が一、取引会社が倒産しても、顧客の資産を保全する仕組みをとるところが増えています。銀行の外貨預金は、預金保険の対象ではなく、万が一銀行が潰れてしまえば預金が失われてしまうリスクがあることを考えると、実は信用リスクという面でも、FXの方が上回っている部分があるのです。